出典:YouTube
2023年7月にリリースされたJoel Corryのデビューアルバム『Another Friday Night』は、彼がこれまでに手がけたヒット・シングルを網羅しつつ、エネルギッシュでキャッチーなダンス・ポップを全編に展開した一枚です。
Joel Corryが2019年から構築してきたキャリアの結晶とも言える本作は、UKのクラブ文化とストリーミング世代の嗜好を反映しつつ、秋の夜にふさわしい“ナイトアウト”感を余すところなく詰め込んでいます。
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アーティストについて
イギリス・ロンドン出身のJoel Corryは、DJおよびプロデューサーとしてキャリアを開始し、2019年にリリースした“Sorry”を皮切りに、エモーショナルなメロディとピークタイム仕様のダンス音楽を量産。自身がプロデュースとDJプレイを両立するスタイルは、イギリスのダンス・シーンにおいても“ストリーミング時代の新たなスター像”として注目されました。
特にMNEKとのコラボ曲 “Head & Heart” はUKチャート1位を記録し、ビルボードも席巻するなど世界的ヒットとなったことが本アルバム制作の起点となっています 。
アルバムの特徴・個性
『Another Friday Night』は、ポップなハウスサウンドをベースに、キャッチーで躍動感ある楽曲が並びます。多くの楽曲がUKチャートのトップ10にランクインし、その完成度の高さとフロアユースに焦点を当てた構成が特徴的です。
アルバムを通じて感じられるのは、どこか"金曜の夜"、皆で盛り上がるあの空気—誰でも一瞬で踊り出せるような親しみやすさと洗練。まさに“キング・オブ・金曜ナイト”を象徴した1枚です。
『Another Friday Night』全曲レビュー
1. Another Friday Night
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ジャンル:ダンス・ポップ/ピアノ・ハウス
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特徴:アルバムのタイトル曲にして、Joel Corryらしい高揚感と切なさが同居するアンセム。ピアノのコード進行が心地よく、リズムは軽快ながら感情的な余韻を残す。
2. Drinkin
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ジャンル:ピアノハウス
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特徴:重厚なピアノリフとタイトなビートが印象的な、王道ピアノハウスの快作。Rita Oraのヴォーカルはソウルフルで艶やか、クラブの熱気と切なさを同時に運ぶ。
3. Hey DJ
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ジャンル:トランス寄りのアップリフティング・ハウス
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特徴:クラブアンセムを狙ったピークタイム仕様のダンスチューン。高速BPMとエネルギッシュなキックが空間を一気に盛り上げ、タイトルの通り“DJに曲をかけさせる”テンションが持続する構成になっている。
4. 0800 Heaven
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ジャンル:ハウス/クラブダンス
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特徴:Ella Hendersonの力強く透き通るボーカルが曲全体を牽引し、夜の電話越しに天国へ誘うような幻想的な雰囲気を作り出している。Nathan Daweの洗練されたクラブハウスビートが重なり、エモーショナルでありながら踊りやすいグルーヴを展開。
5. Lionheart
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ジャンル:エモーショナル・ダンスポップ
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特徴:Tom Grennanの力強いボーカルが印象的なこの曲は、内面の強さと恐れを乗り越える勇気をテーマにしている。高揚感あふれるサビとダイナミックなビートが絶妙に融合し、クラブでも感動的な瞬間を生み出す。
6. History
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ジャンル:ダンスポップ/ハウス
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特徴:Becky Hillの力強いボーカルが際立つ一曲で、ジャズの要素を取り入れた洗練されたコード進行が特徴的。アップテンポながらも落ち着いた雰囲気を持ち、過去の経験や思い出を振り返る切なさをエレガントに表現している。
7. Head & Heart
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ジャンル:ポップ・ハウス
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Joel CorryとMNEKがタッグを組んだこの曲は、シンプルながら中毒性の高いハウスビートにキャッチーなメロディが絡む。感情と理性の葛藤を歌詞にし、クラブだけでなくラジオでも大ヒットした。
8. Bed
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ジャンル:ピアノハウス
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特徴:David Guettaとのコラボレーションによる本楽曲は、ピアノのメロディが印象的な温かみのあるハウスチューン。Rayeの力強く繊細なボーカルが感情豊かに響き、シンプルながらもドラマティックな構成が特徴的。
9. Out Out
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ジャンル:エレクトロポップ/クラブダンス
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特徴:エネルギッシュなビートとキャッチーなシンセが特徴の一曲で、Charli XCXとSaweetieの個性的なボーカルがフロアを盛り上げる。Stromaeの名曲「Alors on danse」のサンプリングを巧みに活かし、夜遊びやパーティーの高揚感を音楽で表現している。
10. Desire
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ジャンル:EDMポップ/アンセミックダンス
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特徴:キャッチーなシンセリフとエネルギッシュなビートが特徴で、Icona PopとRain Radioのコラボによって北欧らしい爽快なダンスチューンに仕上がっている。歌詞は直球で「欲望」をテーマにしており、フロアだけでなく日常の気分も高める一曲。
11. Do You Mind
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ジャンル:R&Bダンス/エモーショナルハウス
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特徴:J Hartの繊細なボーカルが感情の揺れをリアルに表現し、深みのあるビートが楽曲にドラマを与えている。オフビートのリズムとエモーショナルなメロディが絡み合い、都会的でありながらも内省的なムードを醸し出す。
12. Dance Around It
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ジャンル:ダンスポップ
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特徴:軽やかなビートに乗せてCaity Baserの透き通るようなボーカルが響き渡る一曲。控えめながらもリズミカルなサウンドが特徴的で、日常のちょっとした瞬間を切り取ったような温かみが感じられる。
13. Do U Want Me Baby?
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ジャンル:エレクトロポップ/ダンス
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特徴:軽快なビートに乗せたエレクトロポップで、Elphiの明るいボーカルが楽曲にキャッチーさを加えている。Billen Tedのプロダクションはシンプルながらもダンサブルで、フックの効いたメロディが耳に残る。
14. Sorry
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ジャンル:ハウス/エモダンス
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特徴:Hayley Mayの透き通るようなボーカルが印象的で、軽快なリズムとシンプルながらキャッチーなメロディがフロアを盛り上げる。現代的なプロダクションにより、原曲の持つ切なさと爽快感が見事に融合している。
15. Lonely
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ジャンル:ダンス・ポップ
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特徴:孤独感をテーマにした感情的なダンスポップトラック。繊細なメロディと深みのあるボーカルが、内省的な歌詞と見事に融合している。
16. I Wish
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ジャンル:ポップ・ハウス
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特徴:Mabelをフィーチャーした爽やかでメロディアスなポップ・ハウス曲。軽快なビートに乗せて、願いや希望を歌詞に織り込み、リスナーに前向きなエネルギーを与える。
17. What Would You Do?
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ジャンル:R&Bダンス/ハウス
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特徴:Joel Corryのクリーンで洗練されたハウスビートに、Bryson Tillerの滑らかなR&Bヴォーカルが絡む一曲。深みのあるグルーヴが心地よく、夜のクラブシーンにマッチする仕上がり。
18. The Parade
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ジャンル:クラブ・レイヴ/ハウス
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特徴:90年代のレイヴクラシック「Love Parade」を大胆にサンプリングし、ノスタルジックな雰囲気を現代的に再解釈したトラック。高揚感あふれるシンセとビートが、フェスやクラブのフィナーレを思わせる祝祭的な空気を作り出している。
こんな人におすすめ!
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クラブミュージックとポップを横断して聴きたい人
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Tune-inが進む夏〜秋の夕方に映える音楽を探している人
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Joel CorryやMNEK、Becky HillといったUKダンスポップに魅力を感じる人
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Spotifyなどで「ダンス × ポップ」プレイリストを好んで聴く人
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単体ヒット曲をアルバムで体系的に楽しみたい人
同じ系統の楽曲・アルバム5選
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David Guetta『7』
EDMとポップ、R&Bの混合体として極めて完成度の高い一枚。MNEKやSiaとの共作やハウスリミックス志向の高揚感は、“夜と感情”の交点を扱っており、Joel Corryファンも共感しやすい。
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Jax Jones『Snacks (Supersize)』
アイコン・ポップからパーティまでを網羅するダンス・コンピレーション。Joel Corryとの共通性として、流れ重視の選曲と客演の多様性、「アルバムでもDJ気分」が演出されている。
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Calvin Harris『Funk Wav Bounces Vol. 1』
R&Bとハウスを融合した湾岸的サウンド。Joel Corry同様「歌メロとグルーヴの融合」をストリーム向けに整え、ナイトアウトにも夏のドライブにも映える構成。
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Tiesto『The London Sessions』
UKのボーカリストをフックにしたハウスセット。Joel CorryがUKダンスサウンドの延長線上にあるとすれば、この作品はその“夜のイギリス”を反映した先例。
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Riton『Sunflower Seeds』
フューチャーハウスを基調にしながらも、ボーカルとバイブスを重視した構成。エモーションと踊るビートの両立を目指す姿勢において、Joel Corryとの共通点が多い。
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まとめ
『Another Friday Night』は、Joel Corryがキャリアの集大成として送り出した「フロアを沸かせるバンガー集」であり、一曲ごとにピークを求めてきた彼のクリエイティブマインドが詰まっています。
ダンスフロアだけでなく日常のBGMとしても癒しと高揚を与えるこのアルバムは、“金曜の夜がずっと続くような気分”を音楽で体現していると言えるでしょう。
