出典:YouTube
ロックとダンスミュージックの境界を大きく変えた作品があります。
イギリス・マンチェスターのバンド、New Order が1987年に発表した『Substance』は、彼らのキャリアを語るうえで欠かせないベストアルバムです。
1980年代前半から中盤にかけてNew Order が築き上げた音楽的進化を記録した重要作品であり、ポスト・パンク、ニューウェーブ、エレクトロニック・ミュージック、ダンス・ロックの魅力を凝縮しています。
ギター中心だったポスト・パンクの表現から、シンセサイザーや打ち込みビートを大胆に取り入れたサウンドへ移行したNew Order。その革新的なスタイルは、後のエレクトロニック・ロックやインディー・ダンス、テクノ、ハウスにも大きな影響を与えました。
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アーティストについて
New Order は、1980年にイギリス・マンチェスターで結成されたロックバンドです。
前身となったのは、ポスト・パンクを代表する存在だったJoy Division です。ボーカルのIan Curtis が亡くなった後、残されたメンバーで新たに結成されたのがNew Order でした。
1980年代初頭、シンセサイザーやドラムマシンを積極的に導入した彼らは、ロックバンドでありながらクラブカルチャーとも深く結びつく存在になります。
New Order の革新性は、単に電子音を取り入れたことではありません。ギター、ベース、シンセ、リズムマシンを組み合わせ、新しいポップミュージックの形を作り上げた点にあります。
『Substance』は、そんな彼らの最も重要な時期をまとめた作品であり、New Order というバンドを知るための決定版ともいえるアルバムです。
アルバムの特徴・個性
『Substance』は、ポスト・パンクの精神とダンスミュージックの革新性が融合した、80年代ニューウェーブの金字塔です。
本作最大の特徴は、ロックバンドとしての生々しさと、電子音楽の機械的な美しさが共存している点です。
1980年代当時、多くのロックバンドがギター中心のサウンドを展開していた中で、New Order はシンセサイザーやドラムマシンを大胆に導入しました。そして、独特の高音域を使ったベースライン、感情を抑えたボーカル、ダンサブルなリズムが組み合わさることで、唯一無二のサウンドを形成しています。
また、『Substance』の魅力は、楽曲の完成度だけではありません。
収録曲の多くが、後のエレクトロニック・ロックやダンスロックの基礎となった点にも大きな価値があります。
後のThe Chemical Brothers、LCD Soundsystem、The Killers、Hot Chip など、多くのアーティストがNew Orderから影響を受けています。
『Substance』トラックリスト
1. Ceremony
2. Everything’s Gone Green
3. Temptation '87
4. Blue Monday
5. Confusion '87
6. Thieves Like Us
7. The Perfect Kiss
8. Sub‑culture
9. Shellshock
10. State Of The Nation
11. Bizarre Love Triangle
12. True Faith
B‑side
1. In a Lonely Place
2. Procession
3. Cries and Whispers
4. Hurt
5. The Beach
6. Confused Instrumental
7. Lonesome Tonight
8. Murder
9. Thieves Like Us Instrumental
10. Kiss of Death
11. Shame of the Nation
12. 1963
こんな人におすすめ!
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ポスト・パンクからニューウェイブ、クラブミュージックへと進化する過程を聴きたい人
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12インチ・オリジナル音源やリミックスのダンス・ミックスを愛する人
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サウンドアート的な洗練と、劇場的な起伏を兼ね備えた音楽構成を楽しみたい人
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Joy Division 以降のNew Order を入口に、同時代のUKニューウェイブに興味がある人
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クラブミュージックとロックの融合に魅力を感じるリスナー
同じ系統の楽曲・アルバム5選
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Depeche Mode『Some Great Reward』
ダークで官能的なシンセ・ポップが特徴。深みのあるリリックと電子音の融合はNew Order と並ぶ80年代の象徴的作品。 -
Pet Shop Boys『Please』
エレクトロ・ポップとダンスミュージックの完璧な融合。キャッチーかつ叙情的なメロディーが特徴であり、『Substance』と音楽性が重なる部分も多い。 -
The Cure『Disintegration』
ポスト・パンクとゴシック・ロックの要素が強いが、シンセサイザーの使い方にNew Order と共通点が見られる。情感豊かな作品。 -
The Human League『Dare』
1981年発表のニューウェーブ名盤。シンセサイザーを中心としたポップサウンドを確立し、80年代エレクトロ・ポップの方向性を決定づけた作品。 -
Talking Heads『Remain in Light』
ポスト・パンクとファンクを融合させた実験的なサウンド。リズムトラックの複雑さとダンスミュージックへの接近はNew Order と響き合う。
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まとめ
New Order『Substance』は、1980年代音楽の革新性を象徴する名盤です。
ポスト・パンクの精神を持ちながら、シンセサイザーやダンスビートを取り入れることで、ロックの可能性を大きく広げました。
単なるベストアルバムではなく、New Orderが音楽史に残した進化の過程を体験できる作品と言えるでしょう。
ロック好きにも、エレクトロニック・ミュージック好きにもおすすめできる、永遠に色褪せない一枚です。